脱ステロイド中の皮膚は、表面のバリア機能が弱いため感染症を合併しやすくなります。
ステロイド離脱中に見られる感染症の一つに伝染性膿痂疹(とびひ)があります。
ここでは、症状と治療法、予防策についてご説明します。
伝染性膿痂疹は細菌による感染症で、主に黄色ブドウ球菌が原因です。症状は、数ミリの水疱ができることから始まります。
その後黄色い膿を持ったブツブツが現れ、2・3日中に次々と離れた部位に湿疹が広がっていきます。この期間は37℃台の微熱が続く場合があり、今までよりも痒みが強くジュクジュクした黄色い汁が出るようになります。このような状態であれば、伝染性膿痂疹の可能性があります。また、同じような症状で38~39℃の高熱があり、進行のスピードが早い場合は、黄色ブドウ球菌ではなく溶蓮菌による伝染性膿痂疹と考えられます。
西洋医学で治療する場合は、抗生物質を使います。いつもと異なった水疱や黄色い膿のある発疹が数個ある程度なら患部を消毒して抗生物質の軟膏を塗ります。症状が進行して湿疹の数が増えてしまったら抗生物質を服用します。
中医学では、熱や湿が体内溜まるために生じると考えられるので、余分な熱や湿を取り除く効果を持つ漢方薬を使います。
当店では、「三金湯」「黄連解毒湯」などになります。
皮膚表面の細菌の繁殖を防ぐことがポイントになります。当店では、リスブラン化粧品の「鎮静」や「一生青春シノビア」を使用して皮膚表面の細菌のバランスを整えます。脱ステロイド中で、肌がジュクジュクしているようなら「亜鉛華軟膏」を貼布し細菌が広がらないようにします。
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