なぜ、肉類や乳製品などを代表とする動物性脂肪がアトピーに良くないのでしょうか?
実際には、どのようなものに含まれていて、どんな食事を心掛けると良いかご説明いたします。
牛や豚・鶏などの脂肪分は、凝固点(液体が固体になる温度)が高いため、動物よりも体温の低い人間の体内では冷えて固まってしまいます。固まった脂肪分は血管に付着して血の流れが悪くなります。
老廃物は体内に溜まり、肌に必要な栄養も運ばれなくなります。そのため、肌から老廃物を出そうとしてブツブツが見られたり、丈夫な肌が作られずカサカサ乾燥したりします。つまり、動物性脂肪分によりアトピーの症状が肌に現れる点から摂り過ぎは良くないと言われているのです。
動物性脂肪分は、肉類や乳製品のほかに様々な食べ物に含まれています。バター・生クリーム・マーガリン・ショートニングなどを材料にしているものに注意しましょう。これらは、菓子パンや洋菓子(糖分も多いので、要注意)・スナック菓子・インスタント食品・レトルト食品などに使われています。
牛や豚・鶏にくらべて魚は体温が低く、不飽和脂肪酸の割合が多く、人間の体内でもサラサラとしています。良質なたんぱく質やカルシウムなどのミネラルも含んでいるので、肉類から魚に切り替えることをオススメいたします。小あじ・ししゃも・しらすなど丸ごと食べられる魚を積極的に摂りましょう。どうしても肉類を食べたくなったときは、脂の少ない部位を選び、脂肪はなるべく摂らないようにしてください。
<脂の少ない部位>
牛・豚 もも・肩・ヒレ
鶏 ささみ・胸・もも(皮なし)
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