皮毛に皮脂腺があり、皮毛が太ければ皮脂量も多くなります。また、髪の毛で覆われているので、蒸れたり、細菌が繁殖し易い環境にあります。アトピー性皮膚炎の方の頭皮は、顔や手など身体全体と同じように乾燥とバリア機能の低下がみられます。顔の毛包からの皮脂の分泌が盛んでニキビの出来易い方は、顔よりも皮脂腺が大きい頭皮はもっと詰まりやすい環境にある場合が多いと考えて下さい。顔とつながっていることからも分かるように他の身体の皮膚と同じような状態であることを理解しケアしていきましょう。
・脂漏性皮膚炎とは、フケが大量にこびりつきべとべとした状態であり、頭皮の汚れがひどかったり食生活において刺激の強いものに偏って摂っていたりした場合に見られます。
・フケとは、頭皮の角質が脱落したもの(角片)に皮脂の分解物や汗、空気中のゴミなどが混ざりあったもので多くなる原因としては心身の過労、睡眠不足、運動不足、不適切な食事、胃腸障害、便秘などが挙げられます。
・かゆみが強いときはかぶれ(接触性皮膚炎)の可能性が高く、使用しているシャンプー・リンスなど刺激性が強くないかを確認する必要があります。アトピー性皮膚炎の場合は真菌が原因であることは少ないため、殺菌、抗菌のものである必要はありません。
①シャンプーはよく泡立てたものを髪全体に乗せること。こすりすぎると皮脂膜がとれてしまい、乾燥の原因になります。
②爪を立てずに、指の腹でやさしく洗うようにします。毛母細胞を削り摂ってしまうと発毛しなくなります。
③ドライヤーの当てすぎは頭皮の乾燥の原因になります。
④リンスは髪の毛を潤すことが目的であり、頭皮には直接触れると毛包で詰まってしまうこともあるので、毛先の部分に使うようにしましょう。
●頭皮へのステロイドの吸収は 3.5% 頭額は 6.0% であり、吸収されやすいことを知っておきましょう。
●まずは、痒みの原因を考えることが必要です。乾燥や皮脂分泌の状態を把握して、今使用しているシャンプーやリンスなどが肌にあっているか、一度に使う量が多くはないか、洗髪の仕方などを確認してみましょう。
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