中国漢方(中医学)では「イライラ」は体の気のめぐりが悪くなっている表れであると考えます。イライラは体の中に滞った気のめぐりを良くすることで改善されます。
日常生活の中での養生方法としては、声をだす、汗をかく、通便などをしっかりとすることなどがあります。これらはどれも、体の中に溜まりがちな気を外に発散することになり、イライラを抑えることに繋がります。出来るだけ気持ちに余裕を持ち、定期的な運動や規則正しい生活、食事を心がけましょう。また、映画や美術、劇の観賞、スポーツ観戦などで、心に感動を与えることは気の発散に繋がり、とても大切なことです。
漢方では、香りの良い生薬は、気のめぐりに働きかける作用があり、イライラを抑える作用があります。年齢(思春期、老年期、更年期など)やホルモンバランスによって起こるイライラの場合は、漢方薬が大変効果的で、使い方によっては安定剤よりもおだやかによく効きます。
薬の服用に頼らず、日常生活を見直すだけでも改善されますので、「イライラ」が気になるときは、自分にあった養生を行なうようにしましょう。時間がある時など、ちょっとしたイベントに気分転換に参加してみるのもお勧めです。
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