様々な原因からかゆみは、起こり易い状態になっています。・アレルギー体質から免疫系が亢進状態にあること・バリア機能の低下から異物が侵入しやすい状態にあること・痒みの神経線維(C線維)が通常に比べ、角層部に近いところまで伸びていていることまた、ストレスは痒みの原因となるヒスタミンの血中量を増やすため痒みを引き起こします。運動、お酒、熱いお風呂などは体温の上昇により、かゆみを伝える速度が速くなるため感じやすくなります。
皮膚の生理機能を高めキメの整った角層にし、水分を保持できるようにして乾燥を防ぎましょう。また、皮膚表面を覆いバリアの役目をしている皮脂膜を作り、皮膚の表面に存在する菌のバランスを整え、炎症・痒みの悪化を防ぐようにしましょう。
体温が上昇すると痒みを感じやすくなるため、痒い部分をローション湿布やアイスノンなどで冷やす方法もあります。また、お風呂は、身体が温かくならないように37~38℃のぬるめに設定しましょう。また、痒いときに軽めの刺激を与えると痒いという感覚を弱い痛みとして脳が意識するようになるため痒みが消えることがあります。
引っ掻きによるダメージを最小限にします。また、爪の部分に細菌がつきやすく、掻くことによって、皮膚の細菌を増やす原因になります。
湿度が低いと乾燥の原因になり、高すぎるダニ、カビが発生しやすくアレルゲンの原因となります。湿度は30~60%に保つようにしましょう。
食生活を見直してみましょう。肉類や甘いもの、香辛料などは体に熱を生みやすく体温を上げてしまうので、食事の量とバランスを考えることが必要です。
掻いてもしっかりとした角層が出来上がれば、壊れにくくバリア機能が低下することも少なくなります。まずは、今の皮膚の状態を把握して、適切なスキンケアを行いましょう。
アトピー性皮膚炎の痒みを我慢することは難しく、掻かないでいることは相当のストレスとなります。また、掻いたことで落ち込む必要もありません。掻いてリンパ液が出てきても、清潔にして皮膚表面の菌のバランスを保ち、皮脂膜を作れば炎症がひどくなることはありません。掻き壊したら、皮膚の構造は崩れてしまいますが、しっかりとスキンケアを始めましょう。皮膚は必ず生まれ変わります。
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