梅雨入り以降、気温の上昇に伴ってムシ暑く、不快な日が多くなります。私たちの身体は体温調節の為、気温が29度くらいを超えると、自覚する程の汗をかきはじめます。しかし、たっぷりと汗をかくと汗自体の成分が変化し、皮膚常在菌のバランスが崩れて肌トラブルを起こしやすくなります。
また、ミネラル分(Na,Kなど)や他のNMF成分が汗と一緒に溶け出すと、水分保持機能が低下する原因となります。ムシ暑い季節には、適切なスキンケアを心がけ、お肌を清潔にさっぱりと保ち、汗や紫外線に負けない健康的な肌づくりを心掛けて、快適に過ごしましょう。
角層のうるおいを保つためには、皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、細胞間脂質のバランスを整えることが重要です。角質細胞中のNMFは、水分をしっかりと抱えこむ天然の保湿成分で、NMFが溶出しないよう、細胞の周りは脂質の膜で覆われています。
更に肌表面の皮脂膜で水分の蒸発を防ぎ、紫外線や物理的刺激などの外部環境から肌を守っています。しかし、加齢などの内的要因が重なってNMFが減少したり、たっぷり汗をかいてNMFが対外へ出てしまうと、肌に水分を保持することが難しくなり、乾燥を感じることに。汗ばむときにこそ、積極的な水分とミネラルのバランスを整え補うスキンケアが大切です。
人体の約70%は水分です。生命活動をしっかりと維持するためには、飲料水して毎日約1.2Lは摂りたいものです。夏場は汗をかくことで、皮膚細胞内や体内を循環する水分が一層不足しやすくなるので、水分をこまめに摂り、健康的な皮膚細胞を維持するよう、意識して取り組みましょう。
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